シフト制の介護派遣を上手に使おう

高齢者が急増している日本では、超高級、事故歴があるといった特別な事情がある施設を除く、ほとんどの施設が満杯です。実際厚生労働省は先日、現在入居したくてもできない要介護者が52万人いると発表しました。では、そうした入居できない要介護者はどうしているかと言うと、自宅での生活を強いられているのです。しかし、要介護者は一人での生活が困難なので、自宅では誰かが介護する必要があります。

結果的に家族の誰かが介護を担うことになりますが、仕事や学校などで介護できる時間は限られてしまいます。そのため、誰か一人に介護の負担が集中するケースが非常に多く、中には介護の負担からうつなってしまう人も珍しくはないのです。なぜなら、要介護者を世話するということは、食事や身の回りの支度、場合によっては入浴介助から排泄介助まで重労働です。それに加え、認知症が始まった高齢者は理性がなくなるため、暴言、セクハラが出る人もいます。こうしたことに耐えながら、自宅で要介護者と24時間一緒にいるのです。

この状態ではストレスが溜まるのは当然なので、自宅で介護する人は公共のサービスを上手に利用しましょう。派遣の介護スタッフをはじめ、家族に変わって介護してくれる人を確保するのです。派遣社員のヘルパーや介護士であれば、シフト制で働く常勤スタッフと違って、希望の日時に短時間から頼めます。よって、普段は自分で看るけど、この日は友達とお茶、買い物したいから頼もうと、気軽に息抜きをすることができるのです。