柔軟な心を持つことが大切

介護においてストレスを抱えてしまいやすい人には、特徴的な性格を共通して持ち合わせています。人は予め脳で予測を行って、行動に移っています。例えば、コーヒーを飲むと言う些細な行動でも、脳では予め予測の計算を行い、距離を把握をして手に持つ動作に移ります。介護でも同じ事が言えて、自身の予測を行なった行動が上手く働かない事に不満やストレスを生じてしまう事が起きてしまうのです。

支えてあげるための行動を起こしたにも関わらず、実際の内容が上手くいかない事も起きるでしょう。共通して持ちあわせている性格とは、結果に対する柔軟性を持ち合わせておらず、意識が自分の心に集まりやすい特徴も持ち合わせているのです。敢えて言えば、自己中心的な完璧主義の性格が原因となって、自身でストレスを作り出している事もあります。この様な場合は、自身が出来て当たり前の内容が出来なかった事を擬似的にイメージをして見る事が大切です。右利きで文字を書いている方は、左利きで書いてみれば、出来ない事がよく分かる事もあります。

上手くいかないという不満は、介護を受けている方にも伝わってしまいます。完璧にできない自分をまず認めて、心の緊張を和らげてあげましょう。完璧主義の方に有効なのが、子供のような気持ちになること。子どもはなんにでも好奇心を持ち、柔軟な発想力を持ち合わせています。童心に戻った様な気持ちを意識し、仕事の楽しい部分を少しでも見つけるようにすれば、介護に対する心の持ちようが変わってくるはずです。